小学校の授業ではやらないけど、中学受験には必ず出てくる問題。それが条件整理です。
一定のルールを読んで解を導き出すので、「ルールの問題」ということもあります。
たとえばこんな問題です。
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イヌとサルとキジがかけっこをしました。
イヌ「キジに負けた」
サル「三位ではなかった」
キジ「一位ではなかった」
それぞれ何位だったでしょう?
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条件を整理する過程がちょっとした推理ゲームっぽいので、子どもが結構おもしろがります。
我が家の長男も条件推理の問題は好きです。解ければ、ですけど、、、。
条件推理は国語の問題?
簡単な問題ならいいのです。たとえば上の問題であれば、
「イヌはキジに負けた」
「サルは三位ではなかった」
この時点で、キジとサルが一位か二位のどちらかであることがわかります。つまりイヌは絶対に三位になります。
そして最後に「キジが一位ではなかった」と言っていますから、サルが一位、キジが二位だという答えになります。
簡単ですね。
しかし、中学受験で出題されるような問題は、当然とても難易度が高いわけです。
親の我々が読んでも首を捻ってしまうような、複雑怪奇な問題になっています。
算数というよりは国語の問題とも言えます。
条件整理はとてもいい勉強
学校ではあまりやりませんが、条件整理は子どもにとってとてもいい学習です。
子どもにとって得意・不得意がはっきりわかれるので、確かに学校には適さないのかもしれませんが、もっと授業で取り上げたらいいのに、と思っています。
というのも、条件整理の問題を解くためには次の2つが必ず必要だからです。
・図に書いて考える
・問題の論理構造を考える
この2つは社会人になっても役立ちますし、計算問題だけでは身につきません。
条件整理のおすすめの教材・参考書
条件整理だけをしっかり学習しようとすると、意外とふさわしい教材がありません。
特に低・中学年向けのものは、頭の体操っぽい教材が多い印象です。
「算数と国語を同時に伸ばすパズル」
小学校低・中学年が親しめて、なおかつ中学受験にもつながる教材ならこれ一択と言えるかもしれません。
これでもかというくらい条件整理の問題が詰め込まれています。
一般の書店にも並んでいますが、東京の千代田区にある科学技術館のお店になぜか並んでいて、我が家ではそこで購入しました。
※余談ですが、科学技術館のお店に置かれている子ども向けの参考書はどれもおすすめです。詳しい方によって選書されているな、と感じます。
小学校全学年向けと銘打って、入門編・初級編・中級編・上級編とわかれています。
上級編は大人でも図解しないと解けない問題が多数収録されています。
我が家では、小三の長男が入門編からスタートしました。すいすいと3日ほどで終わらせてしまったので、中学受験を意識した勉強をしているお子さんなら、初級編からはじめてもいいとは思います。
ただ学校ではあまりやらない問題なので、簡単なもので自信をつけるという意味で入門編から入るのをおすすめします。