11月3日土曜日の午前中に、長男は全国統一小学生テストを受けてきました。四谷大塚が主催している試験です。
父親の私が自転車で会場まで送っていったのですが、道中ずっと「緊張するなあ。ドキドキするなあ」とブツブツつぶやいていました。
緊張の理由は2つ。ひとつは校外で受ける初めての試験だったこと。もうひとつは、この十日間ほど、家での勉強を中断していたこと。
※なぜ中断したのかと、その後について書いた記事
勉強の中断は、長男にとってもショックな出来事だったはず。そんな状態で試験を受けるのは心中穏やかではなかったでしょう。
それでも最後までやり遂げました。本当に大きな成長だと思います。
テストを一人で受けられただけでも大きな成長
長男は、小3の6月くらいまで、一人で学校に通うことができませんでした。ADHDに併発する不安障害だったのかもしれません。
毎朝、他の生徒の姿が見える大通りまで、私が送っていくことが日課でした。帰りは学童まで妻が迎えに行きます。小学校入学からそのような生活が二年以上続きました。
習いごともスイミングなどいくつかやっていましたが、親の姿が常に見えないと不安で耐えきれず。1つを残してすべてやめてしまいました。
そんな子が、会場に一人で入って試験を受けきることができた。とても感慨深いものがあります。
幸い、同じ学校の友だちの姿も何人か見えたらしく、そこまで緊張はしなかったようです。
はじめての公開テスト。受けた子供の感想
父「どう?難しかった?」
長男「いや、簡単だった!」
父「へえ。全問解けたの?」
長男「いや、算数は1ページくらい解けなかった」
・・・後で確認したところ、4ページくらい白紙の状態でしたが・・・(苦笑)。落ちこんで帰ってくるよりはよかったです。
いい結果が出るとは私も妻も思っていませんでした。外で初めて受ける試験ということもあるし、家で制限時間を設けてテストをしたこともありません。
おまけにマークシート。親の私たちが、当日の朝までマークシート方式ということを知らず、、、。慌ててマークシートの回答方法を説明する始末。。
今回は半分くらい解ければいいかな。せめて自信を失わなければ、、、。そんな気持ちで朝、送り出したのでした。
正答率は半分くらい?
試験問題と解答解説を持ち帰ってきたので、一緒に復習してみました。
小3は国語と算数の二科目。試験時間はどちらも35分で150点満点です。
算数:ケアレスミスが多い
算数は大問が7つ。大問1から3までが基本問題。大問4からは文章問題。そんな感じです。
文章題は長男には厳しいだろうな、、と思っていたのですが、案の定、大問4で考えこんでしまい、5、6、7にはまったく手がつかなかったようです。
問題を見ると、出題の意味が理解できれば、だいたい解ける内容でした。一緒に復習すると、「ああ、そういう意味なのか。わかった」と言っていました。
基本問題は、ほぼすべて解けたよう。しかしこれも予想していたことですが、ケアレスミスが多い。2つ選びなさい・すべて選びなさいというものを1つしか選ばない。
正答数は半分くらい。答案用紙がないので正確な点数はわかりませんが、150点中83点くらいだと思います。
国語:知っている漢字のはずなのに
国語は大問5つ。5が長文読解で、全ページのうち半分を占めていました。
こちらもケアレスミスが多い。2つ選びなさいというものを1つしか選ばない。長男は問題文を読むのをとにかく嫌がるのです。この性格は今後も受験勉強をしていく上で課題になると思います。
意外だったのが、漢字の問題がほとんどわからなかったこと。長男は漢字は得意なはずなのに。
ただ、マークシート方式だったので、漢字を書かせるものではありませんでした。たとばこんな問題です(ブログ用に少し改題しています)。
次のカッコで囲まれた漢字と同じ漢字を使うものを選びなさい。
(メイ)ジンのもとで修行をつむ。
1.思わずヒ(メイ)を上げる。
2.うたがいようのない、(メイ)ハクな事実だ。
3.新しいセイ(メイ)の誕生を喜ぶ。
4.秋の(メイ)ゲツを並べる。
父「これがわからなかったの?」
長男「うん、全然わからん」
父「それぞれ漢字に直せない?」
長男「いや、直せる(スラスラ書く)」
父「わかっているよね」
長男「でもテスト中はわからなかった」
・・・いろいろな問題文に慣れておく必要がありそうです。
中学受験独特の言い回しや、効率よくとりくむコツ、志望校によって異なる問題分析。
塾で教えてもらえるであろうテクニックをいかに情報収集できるか。塾なし中学受験で親が頑張らなければいけない点だと感じました。
国語は長男もどう答えたか覚えていないものが多く、点数は出せませんでした。ただ感触としては半分正答できれていればいいくらいかな、と感じます。
今後のこと
四谷大塚の全国統一小学生テストの場合、返却面談というものがあるようです。面談に行かないと結果がどのようなものだったかがわからない仕組みです。
そこで通塾の勧誘を受けるということですね。それは仕方のないことだと思います。試験も無料で受けられるわけですから。
ただ、他の方のブログを読むと、多少の差はあれ、それほど強く勧誘されるわけでもない様子。
一人の教育者としてアドバイスをしたいというスタンスで臨んでくれる方も多いようで、少し楽しみでもあります。
このブログのタイトルは、「ADHD男子の塾なし中学受験」。塾に行かないとはっきり書いてあります。
これは決して塾を否定しているわけではありません。そうではなく、ADHDの長男にとって、現時点で通塾することは現実的ではないからです。
学校の授業をほぼ聞かない長男が、塾に行って話が聞けるとも思えません。あえて言うならマンツーマンのところなら可能性もあると思いますが、今は家庭学習を親がしっかり見てあげるしかないと考えています。
そんな我が家ですが、他のご家庭がどんな形で中学受験の勉強を進めているのかは、ぜひ知りたいなと思います。四谷大塚のような大手塾であれば、事例は豊富なことでしょう。長男のようにADHDの子どもを預かることもあるかもしれません。
せっかくなので、そんなことも聞けたらいいなあ、と考えています。
