長男は小学校に入学した頃、字を書くのが本当に下手でした。
形も大きさもメチャクチャ。マス目からは大きくはみ出し、まっすぐ書くこともできない。
字が思うように書けないのは彼にとってコンプレックスでした。
小1の頃は、学校から帰宅するなり「友達に字が汚いってからかわれた!」と悔しそうに叫んでいたことがあったくらいです。
ADHDと手首のコントロールの関係
なぜうまく書けないかというと、手首を動かすのが下手だから。
そして、なぜ手首を動かすのが下手かというと、練習不足もさることながら、ADHDだからです。
手首を動かすのが下手というのは、ADHDの子どもによくある特性のようです。
長男がADHDの診断を受けた当初から、クリニックの先生にも指摘されてきました。
長男が字を書いているところを見ていたクリニックの先生が、「ほら、手首がうまく動いていないでしよ?だから字がうまく書けないの」と説明してくれたときのことを今でも覚えています。
はやく診断が出てよかったこと
ただ、当時はよくわかりませんでした。親の私が字を書いてみても、それほど手首の動きに違いがあるとも思えない。
その後、息子が文字書きに悪戦苦闘する姿を長い間見続けて、ようやく、「ああ、確かにちょっと違うかもなあ」と気づきましたが、専門家ではない保護者が初見で判別するのはとても難しいと思います。
早いうちにADHDだと気づいてよかったことの一つが、これでした。
発達上の特性だとわからなければ、文字なんて繰り返し練習すれば勝手にうまくなるだろうと考え、大分遠回りしてしまったと思います。
また、文字がうまく書けない長男のつらさをわかってあげられなかったかもしれません。
書くことに苦手意識がなくなった現在
現在小3になった長男は、決して上手とは言えないものの、学校の掲示板に貼られていても、クラスメイトと大差ない、と感じるレベルまで文字が書けるようになりました。
文字を書くスピードはもう少し早くなるとよいですが、これも改善してきています。
そして、なによりもうれしいのは、文字を書くことに対するコンプレックスがほぼなくなったこと。
小2の半ばくらいまでは、文字を親の前で書くのを嫌がっていた息子。今は、「ほら、見て見て。上手に書けた!」と見せにくるようになりました。
字を書く練習の軌跡を振り返る
このブログにしつこいくらい書いていることですが、ADHDと一言で言ってもその特性は様々。長男の事例が当てはまるとは限りません。
ただ、我が家ではこんな風に文字を書く練習をしてきたということを、成功も失敗も含めてお見せすることで、参考になる部分もあるかな、と思っています。
とても長い文章になってしまったので、すこしずつ更新していきます。